24時間換気の音がうるさい!|チェック箇所とメンテンナンス方法を解説!

24時間換気の音がうるさい!|チェック箇所とメンテンナンス方法をわかりやすく解説!24時間換気システムは文字通り24時間ずっと稼働しています。基本的には静かな機械ですが「時間の経過と共にうるさいと感じるようになった」「賃貸で引っ越した先の換気の音が気になる」などの声があります。

本記事では、24時間換気がうるさくなる主な原因と対策について解説します。

 

24時間換気がうるさい主な原因

24時間換気の音がうるさい!|チェック箇所とメンテンナンス方法をわかりやすく解説!24時間換気がうるさい主な原因は、大きく3つ考えられます。

① 換気量の設定
② 掃除不足
③ 機械の故障

それぞれ解説します。

 

換気量の設定が原因

24時間換気の音がうるさい!|チェック箇所とメンテンナンス方法をわかりやすく解説!24時間換気は基本的に付けっぱなしのため、普段は気にかけない方がほとんどでしょう。そんな24時間換気システムですが、風量の強弱をスイッチで調整できます。
※調整できない機種もあります。

多くの住宅で24時間換気システムとして採用されている「第三種換気」方式では、機械のファンで強制的に排気することで、壁の穴から自然に給気をする仕組みになっています。

そのため、冬の寒い時期に「給気口から入ってくる冷気が寒い」と感じる場合があります。そのような場合に風量の設定を「弱」にして、空気の流れを弱めることができるようになっているのです。

「強」にすると、当然機械は激しく作動するため「弱」よりも音が大きくなります。そうは言っても基本的には「強」や「中」で運転する機械のため、音に配慮した設計になっています。それでも、ワンルームなど部屋の面積が小さい場合、音が気になることがあるようです。

換気の音が気になるのは夜など静かな時が多いと思われます。その場合、少し手間ではありますが、風量を「弱」に調整するのも効果的です。

 

掃除不足が原因

24時間換気の音がうるさい!|チェック箇所とメンテンナンス方法をわかりやすく解説!24時間換気の機械やダクトの中は常に空気が流れています。使用し続けていれば当然、室内のホコリや虫などでフィルターやファンが汚れてしまいます。

しかし、24時間換気システムの機械は天井裏や床下などに設置されているため、いつでも気軽に掃除するというわけにはいきません。そのため、築年数が経っていると、ホコリがこびりついてしまっていることも十分考えられます。

ファンやファンの軸に汚れがこびりつくと、換気に必要な空気の流れがつくりにくくなります。さらに、ファンの回転バランスが悪くなってカタカタと異音が発生したり、回転軸の滑りが悪くなってブーンと異音がしたりという症状が出る場合があります。

また、排気口や給気口のフィルターがホコリで目詰まりすると、当初設計された排気量・給気量のバランスが崩れてしまいます。それにより機械に負荷がかかって、ガタガタと騒音が発生する可能性もあります。

 

まとめると24時間換気システムの機械本体やファン、フィルターなどの掃除やメンテナンスの不足による汚れが要因となり、異音が発生してしまうのです。

対策となるメンテナンス方法は後ほど説明します。

 

機械の故障が原因

24時間換気の音がうるさい!|チェック箇所とメンテンナンス方法をわかりやすく解説!24時間換気は、モーターでファンを回して強制的に空気の流れをつくっていますが、寿命は大体10年ほどと言われています。

機械の不具合による保証は基本1年。1年を超えた故障は経年劣化の範囲に入り、交換やメンテナンスに費用がかかります。

24時間換気が義務付けられたのは2003年です。今は2024年ですから、古いものでは20年もの間、稼働し続けています。故障する機械が増えてきてもおかしくない時期と言えます。

機械の故障の場合は、部分的な交換や修理などのメンテナンスが必須になってきます。

相談窓口は以下の通りです。

●賃貸物件やマンション:管理会社
●戸建て住宅:建築した住宅会社
●その他:メーカー、街の電気屋さん、ホームセンター、リフォーム会社 など

リフォーム会社に関しては、あわせて周辺のリフォームを提案されることが多いです。断るのが苦手な方は、余計な出費が発生する可能性があるため注意しておきましょう。

 

24時間換気のメンテナンス方法

24時間換気のメンテナンスは大きく「給気口排気口の掃除」と「機器本体のメンテナンス」の2つに分けられます。

それぞれお手入れ方法を説明します。

 

給気口・排気口の掃除

24時間換気の音がうるさい!|チェック箇所とメンテンナンス方法をわかりやすく解説!給気口の掃除

給気口は各部屋の壁などに設置されていますので、まずは設置場所を確認しましょう。

給気口は、回したりプッシュしたりすることで給気量を調整できるタイプが多く、そのフタを外せばフィルターがあります。

自分で掃除ができるタイプなら、取り外して水洗いや歯ブラシ、掃除機などで溜まったほこりを除去できます。

ただし、換気システムによってはフィルターが特殊で、交換するしかない場合があります。

その際は管理会社・建築会社・メーカーなどに問い合わせ、フィルターを購入する流れとなります。

 

排気口の掃除

排気口に関しては様々です。マンションでは、廊下やバルコニーに排気するタイプのものがあります。

排気口にフィルターが取り付けられているということはないので、大きな汚れやほこりが付いている場合は掃除をしましょう。

一戸建てでは、換気機器へ室内各所の空気を集中させるためにダクト式のシステムが採用され、天井部分にフィルターが付いている場合があります。

ホコリが溜まって目詰まりしやすいため、フィルターの清掃や交換を行いましょう

 

機器本体のメンテナンス

24時間換気の音がうるさい!|チェック箇所とメンテンナンス方法をわかりやすく解説!機器本体の場所を確認する

賃貸物件やマンションなどの換気システムの本体は、浴室換気の機械が兼ねている場合があります。そのため、ユニットバスの天井部分の換気機器をチェックすることになります。

一戸建ての場合は、洗面所の上や2階の天井などの点検口の奥に、浴室換気とは別の換気システムが設置されていることが多いです。もし床下に設置されている場合は、自分で確認するのが難しいかもしれません。

その際は建築会社やメーカーなどに問い合わせましょう。

 

機器本体のメンテナンスは難しい

機械が苦手な方が機器本体をメンテナンスするのはお勧めできません。自分でできるメンテナンスとしては、ファンについたホコリ取りや回転軸への油差しなどになります。

しかし、カバーを外したりネジを外してファンを取り外したりする必要があり、手軽にできるものではありません。

そして、もし自分でメンテナンスを行う際は、必ず24時間換気の電源を切るようにしましょう。

 

機器の故障による部品やファンの交換・機器本体の取り換えなどは、電気工事の免許が必要な場合が多いです。交換などの際には、専門業者に相談するのがお勧めです。

 

24時間換気は止めてはいけない

24時間換気の音がうるさい!|チェック箇所とメンテンナンス方法をわかりやすく解説!24時間換気システムは、設置が義務付けられています。そのため、うるさいからと言って基本的に止めてはいけません。

なぜなら、ハウスダストによる室内の空気の汚染や、空気のよどみによるカビ・ダニの発生を促進させ、健康被害につながる恐れがあるからです。

生活に支障をきたすほどの騒音の場合、すぐにでも管理会社や建築会社に相談しましょう。相談先がなければ、ホームセンターや電気屋さんに連絡して対策を相談しましょう。

 

まとめ

24時間換気の音がうるさい!|チェック箇所とメンテンナンス方法をわかりやすく解説!本記事では、24時間換気がうるさくなる主な原因と対策について解説しました。この記事を読んでいただいた方は、少なからず24時間換気の音を気にされていることと思います。

24時間換気がうるさくなる原因の多くは、メンテナンス不足や経年劣化による機器の異常です。

費用をかけて業者等に依頼をする前に、記事でご説明したポイントをチェックして原因を探ってみましょう。お掃除で改善できる場合は、是非メンテナンスをしてみてください。

熊本工務店は創業約70年。お引渡し後も快適に暮らしていただけるよう、お客様へのアフターメンテナンス対応も迅速に行っております。建てた後も末永くお客様の建物の維持管理をサポートいたしますので、熊本県で新築をご検討の方は、是非お声がけください。