24時間換気システム|一種・二 種・三種の違いとメリット・デメリット
24時間換気システムには「第一種換気」「第二種換気」「第三種換気」の3つのタイプがあり、それぞれ特徴とメリット・デメリットがあります。
本記事では、それぞれの換気システムの違いや選び方について解説します。
第一種換気システム
一戸建て住宅では、ファンが付いた機械からダクトを使って各居室等の給気・排気を行う「ダクト式」と、ダクトを使わず壁に設置された換気設備で部屋ごとに空気を入れ替える「ダクトレス」があります。
一般的にはダクト付きのシステムが採用されています。
熱交換ができる第一種換気システム
第一種換気システムの大きな特徴は、熱交換器を搭載している製品がある点です。
室温と外気温度は季節によって差が出ます。そのため、そのまま外気を室内に取り入れると温度差のある空気を侵入させることになってしまいます。
しかし、熱交換器を通して室内の空気と外気の熱交換をすることで、温度差のある外気の侵入を防ぐことができます。
また、システムによっては同時に湿度も調整できるため、室内の空気環境を変えずに新鮮な空気を取り込むことができます。そうすることで冷暖房の負荷も減り、エネルギー効率が高まります。
第一種換気システムのメリット
第一種換気システムには、以下のようなメリットがあります。
エネルギー効率が高い
先ほども解説した熱交換器付きの製品であれば冷暖房で調整した室内の温度や湿度のロスが少なくなり、エネルギー消費を抑えるため、光熱費が安くなります。
室内環境の管理が容易
給気も排気も機会を通して行うため温度と湿度のコントロールがしやすく、快適な室内環境を維持しやすくなります。
第一種換気システムのデメリット
第一種換気システムには、以下のようなデメリットがあります。
初期費用が高い
ダクト式で比較した場合、第3種換気システムと比較して、30~50万円ほど初期費用が高くなる可能性があります。
換気システムの電気代が高い
第一種換気システムは給排気を機械で行うため、第3種換気システムと比べると機器そのものの電気代は高いです。ただし、空調の効率がアップした分で十分にメリットに代わる程度です。
第二種換気システム
外部からの新鮮な空気を強制的に取り入れ、室内の圧力を高めることで自然排気を促します。
住宅にはほとんど採用されない第二種換気システム
第二種換気システムは、住宅にはほとんど採用されません。
その理由は、湿気を含んだ室内の空気が壁の隙間や屋根裏に流れ込み、温度差によって壁の中で結露する恐れがあるためです。
壁の中で結露が発生すると、水分を含んだ綿状の断熱材の場合はズレ落ちる恐れがあります。また、カビやダニの温床となり、室内の空気環境を悪化させる場合があります。
第三種換気システム
室内の汚れた空気を強制的に排出し、外部からの新鮮な空気を取り入れる形になります。
ダクト式とダクトレスタイプ
第三種換気システムにもダクト式とダクトレスのタイプがあります。
ダクト式は第一種換気システムのダクト式と同様、各居室等にダクトを回し確実に排気します。
ダクトレスはトイレや浴室、キッチンなどの換気扇をそのまま排気設備とみなし、排気した分を給気口から給気します。ダクトレスの第3種換気システムは、特に安価で設置できます。また、ダクト式の場合でも第一種換気システムと比較すると安価で設置が可能です。
ただし、住宅の気密性能が悪いと、自然給気の際に計画した通りに給気口からの給気が行われず、家全体の換気がうまく行われない恐れがあります。
第三種換気システムのメリット
第三種換気システムには、以下のようなメリットがあります。
コストパフォーマンスが良い
第三種換気システムは、第一種換気システムよりも安価に設置でき、ランニングコストも抑えられます。
確実な排気ができる
汚れた空気を機械で確実に排出できるため、室内の空気の質が向上します。
第三種換気システムのデメリット
第三種換気システムには、以下のようなデメリットがあります。
給気のコントロールが難しい
給気を自然に任せる第3種換気システムは、外部の環境によって給気量が変わりやすいという特徴があります。そのため、給気のコントロールが難しくなります。
エネルギー効率が低い
第一種換気システムのように熱交換を行わないため、寒暖差が激しい場合には冷暖房の効率が下がることがあります。
24時間換気システムの選び方
第一種換気システムが適したケース
大きな住宅や2階建て以上の場合、第一種換気システムが適しています。
その理由は、機械で給排気を行うため、室内の圧力に関係なく空間に必要な換気を計画的に実現できるためです。
また、住宅の断熱性能が高い住宅の場合には、その性能を十分に活かすためにも熱や湿度の交換が行える第一種換気がお勧めです。特に室内と外部の寒暖差の激しい地域では効果を得やすいでしょう。
第三種換気システムが適したケース
温暖な地域や平屋の場合、第三種のダクト式換気を設置し住宅の気密性をしっかり高めることで十分な換気ができます。
このような地域では、第一種換気の導入コストや熱交換性能による光熱費の削減費用をトータルで考えた際にメリットが出にくいと言えます。
また、マンションのように一戸建てよりも面積が小さく間取も単純な場合は、第三種のダクトレス方式でも計画的な換気が可能です。ただし、面積が大きく間取りも複雑になりがちな注文住宅の場合は、ダクトによってしっかりと排気を行うことをお勧めします。
このように、注文住宅の換気システムを考える際、導入コスト(建築費)をとにかく下げたいという場合以外は、ダクトレスを採用する理由は無いでしょう。
まとめ
住宅建築会社では商品に合わせて採用する換気システムが決まっていることが多いため、自由に換気システムを変更することは難しいかもしれません。
だからこそ、どのような考え方で、どの換気システムを採用しているのか、しっかり説明を受けてから家づくりを任せる住宅建築会社を選びましょう。
熊本工務店では、お客様の断熱グレードに合わせて第三種・第一種の最適な換気システムをご提案しています。
高気密高断熱な高性能な住宅をご希望の方や、換気の行き届いた安心して暮らせる家を建てたいとお考えの方は、ぜひ一度熊本工務店へご相談ください。
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