結露を防ぐポイント|24時間換気があれば結露しない?

結露を防ぐポイント|24時間換気があれば結露しない?

特に冬場、結露でお悩みの方は多いのではないでしょうか。しかし実は、冬だけでなく梅雨時期や夏場にも結露が発生することがあります。

また「24時間換気があるのに、なぜ結露が起こるのか」不思議に思っている方もいらっしゃるでしょう。

結露は毎日のお掃除が大変なのはもちろん、カビやダニが繁殖しやすくなり健康被害を起こす恐れもあります。

本記事では、結露発生のメカニズムや24時間換気システムの種類・働きを確認し、結露が発生しにくい家について解説します。

 

 

結露が発生するしくみ

結露を防ぐポイント|24時間換気があれば結露しない?

結露と聞くと「冬場に窓がビショビショになって、掃除やカビ取りが大変」という方は多いでしょう。そんな結露が起きる原因は「湿気と温度」の関係です。

結露を防ぐポイント|24時間換気があれば結露しない?

温度が高い空気は、たくさんの水分を含むことができます。しかし、温度が下がると水分を含むことができる量が減り、水滴となります。

この原理によって、温度差のある部分に水滴がつく「結露」という現象が起こります。

もう少し具体的に説明すると、日常生活や暖房機器具から出る水蒸気などを含んだ空気が、気温の低い外気によって冷やされた窓ガラスやアルミサッシ枠に接触することで結露となります

冬場の結露は、このような仕組みで発生しているのです。

 

結露は夏場にも発生する

実は、結露は冬に限ったことではありません。

エアコンの技術が進歩した現代では、梅雨時期や夏場の室内は外に比べてとても冷えた状態になっています。猛暑になればなおさら外と室内の温度差は大きくなります。

湿度が高い時期や雨の日に、その湿った空気が建物の隙間に入り込む。もしくは建築中に床下や壁の中が湿った状態になっていると、建物の見えない部分で結露が起こってしまう可能性があります。

夏場に起こるこのような結露を「逆転結露」といい、健康や建物に害を及ぼすため注意が必要です。

結露は、湿気と温度差があれば季節に関係なく発生するのです。

 

24時間換気システムがついているのに結露が発生する理由

結露を防ぐポイント|24時間換気があれば結露しない?

24時間換気システムは室内の汚れた空気を入れ替えるために設置されています。建材から発生する有害な化学物質を排気し、よどみがないよう常に空気を動かしているのです。

「24時間換気システムを作動させておけば、結露は発生しないのでは?」とお考えの方は、『24時間換気によってサラリとした快適な室内環境になる』そんなイメージをお持ちなのではないでしょうか?

結露が発生しない快適な空気環境をつくるためには以下の3つの性能が揃っていることが重要です。

●断熱性能
●気密性能
●換気性能

24時間換気の役割は、このうち「換気性能」の要素の1つでしかありません。つまり『24時間換気システムがついている=結露がなくなる』とは言えないのです。

窓や壁・屋根・基礎の断熱性能が悪い住宅や、隙間が多く外気の侵入をコントロールできない住宅では、温度差のある場所に湿気を含んだ空気が触れる確率が高くなり、24時間換気システムが正しく稼働していても結露が発生してしまいます。

 

結露しない家にする3つのポイント

結露を防ぐポイント|24時間換気があれば結露しない?

住宅の断熱や換気の方法はいくつもあります。その中で私たちがお勧めしている「結露しない家にするポイント」を3つご紹介します。

1.住宅の外側に断熱層を設ける
2.高い断熱・気密性能を両立する
3.最適な室内湿度を保つ

それぞれ詳しくご説明します。

 

結露しない家のポイント|住宅の外側に断熱層を設ける

日本は欧米と比較して湿気が多いという特徴があります。その日本で壁の中や床下に湿った空気を侵入させないためには、室内環境と外気を完全に分けることがシンプルかつ有効です。

そこで熊本工務店では、壁の外側に断熱層を設ける「外断熱工法」を採用しています。

 

結露しない家のポイント|高い断熱・気密性能を両立する

高断熱な家を建てても、家に隙間が多いとそこから室内に外気が入り込んでしまい、結露の元となります。そこで重要になるのが気密性能です。

室内外の熱の伝わりを抑える高断熱と、隙間の少ない高気密がセットになって初めて十分な換気性能が発揮され、結露を防ぐことにつながるのです。

高性能住宅にこだわる熊本工務店では、細部まで丁寧に気密処理を行い、平均C値(気密値)0.15㎠/㎡という超高気密な住宅をご提供しています。

 

結露しない家のポイント|最適な室内湿度を保つ

結露対策には、室内の湿度を適切に保つことも重要です。湿度管理には季節に応じて加湿器や除湿器を使い分ける方法もありますが、高気密高断熱住宅であれば「第一種全熱交換式換気システム」によって湿度をコントロールすることも可能です。

第一種換気システムは、給気と排気の両方を機械でコントロールする換気システムです。その中でも「全熱交換式」は、排気する室内の空気と給気する外気を特殊なフィルターで接触させ、温度と湿度を調整できます。

第三種換気の場合、寒い冬には外の冷たい空気をそのまま室内に取り込みます。対して第一種換気(全熱交換式)の場合、外気を室内の温・湿度に近づけてから取り込むことができるのです。

 

結露しない家にするポイントを整理

結露に悩まされない住宅のポイントを整理すると以下のようになります。

●家の中の空気を外気の温度差の影響を受けた部分に触れさせない
●室内の空気の温度湿度を快適な状態に保つ

熊本工務店では「外断熱工法」「樹脂サッシ」「高気密な施工」などにより、室内の空気が外気から影響を受けるのを防ぎます。

また、第一種換気システムでの建築にも対応しているため、結露に悩まされることのない住宅を実現できます。

 

まとめ

結露を防ぐポイント|24時間換気があれば結露しない?

本記事では、結露発生のメカニズムや24時間換気システムの種類・働き、結露が発生しにくい家について解説しました。

結露の問題は24時間換気だけなく、断熱・気密性能にも深い関わりがあります。

24時間換気システムの換気性能を最大限発揮するためには住宅の気密性能が大切であり、結露を発生させないための住環境には断熱の方法と断熱性能が重要です。

熊本工務店は、高性能な家づくりにこだわっています。建築エリアは熊本県内に限定し、熊本の気候に最適な住宅性能をコストパフォーマンス良く提供しています。

結露と無縁の暮らしを実現したい方や高性能な家で末永く快適に暮らしたいという方は、ぜひ熊本工務店へご相談ください。