熊本で平屋の注文住宅を建てるポイント【必要な土地の広さなどを解説】
熊本県では、熊本市内以外は広めの土地を取得しやすいこともあり、平屋の注文住宅をご希望される方は多くいらっしゃいます。ワンフロアでの暮らしは、老後の生活を考えた場合にも非常に使い勝手がよく人気です。
本記事では、熊本で平屋の注文住宅を建てる際のポイントや平屋に広い土地が必要な理由、防犯やプライバシーの確保などを解説してますのでご参考にされてください。
平屋の注文住宅とは
平屋の注文住宅をご検討している方は、それぞれの特徴を抑えておくと良いでしょう。
●平屋の特徴
●注文住宅の特徴
それぞれ順番に解説します。
平屋の特徴
平屋は1階建て、つまりワンフロアでできた建物のことです。2階建ての建物と比較して構造を単純化できるため、耐震性能に優れた家がつくりやすいです。また、設計の自由度が高いという特徴もあります。
1階の洗濯物を2階のバルコニーやフリースペースに干しに行ったり、子供部屋への用事に階段を使わらなくなったことで、家族とのコミュニケーションを図りやすくなります。
注文住宅の特徴
注文住宅は、外観・内観ともに自由に設計することができます。ワンフロアしかない平屋でも天井を高くしたりロフトを設けたりと、住宅に個性を持たせやすく思い通りの機能を持った家づくりが可能です。
平屋の注文住宅は耐震性能を確保した上で、平屋と注文住宅の共有のメリットでもある設計の自由度の高さが相まって、最も理想の間取りを実現しやすい家と言えるでしょう。
平屋の注文住宅のポイント
平屋の注文住宅を建てる際に注意するべきポイントは以下の通りです。
●エリアを絞り過ぎない
●防犯対策をしっかりする
●プライバシー空間の確保
それぞれ順番に解説します。
エリアを絞り過ぎない
平屋を建てるには広めの土地が必要となりますので、はじめから広めの土地が出やすいエリアで土地探しすることをお勧めしています。
平屋を建てるのに広い土地が必要な理由
平屋を建てるには広めの土地が必要になるのですが、その理由は土地に建てられる建物の面積が決まっているためです。建物を真上から見た面積を建築面積と言いますが、敷地に対して建築面積の割合が何%までと定められています。
その割合が50%だとすると、40坪の2階建て住宅を建てる場合は1階と2階の面積が同じなら建築面積は20坪、必要な土地の広さは40坪となります。一方、平屋の場合は建築面積は40坪、必要な土地の広さは80坪となります。
平屋の注文住宅を建てるのはどんな人?
平屋を建築する方は、「将来、物置になる2階建てより扱いやすい平屋にしたい」「自然の中で豊かにのんびり生活をしたい」など、ライフスタイルにこだわりがあり、こんな家にしたいという想いがはっきりしている方が多いです。
学校区などの絞られたエリアの土地探しは、建物より土地優先で決めて行きましょう。その際、建築会社が決定していると、必要なアドバイスをもらえたり、プランや見積りに協力してもらえるため資金計画を立てやすくなります。
熊本で平屋の注文住宅を建てやすいエリア
合志市は、九州でも大きく発展が期待されています。企業の工場誘致に加え、道路や住居エリアの整備が進み、熊本市内にアクセスしやすい環境もあります。土地の価格や広さも平屋の注文住宅を建てるのに検討しやすいエリアと言えます。
あまりに開発が進んでいないエリアの場合、上下水道や整地、地盤補強などに予想外のお金がかかる恐れがあります。そもそも住宅が建築できない場所もありますので、建築会社の担当者に相談しながら土地探しを進めて行きましょう。
防犯対策をしっかりする
次の注意するべきポイントは防犯対策です。どのような家が空き巣に狙われやすいのか、空き巣による被害を防ぐための対策をご説明します。
空き巣に狙われやすい家
空き巣に狙われやすい家は以下のような特徴があります。
●塀などに囲まれ外から死角になる
●人目を避けて逃げれる経路がある
●侵入しやすい窓がついている
●不在の時間帯が分かりやすい
つまり、泥棒が一番嫌うのは「人の目」ということです。近年、塀や柵を作らない住宅が多くあるのも、家を建てるための敷地が狭くなっていることや工事の経費削減に加えて、防犯を意識した外構工事をしているからなのです。
平屋は狙われやすい?
平屋は、ある程度の広さの敷地が必要となるため、ゆとりある街並みが形成される場所に建てることになります。つまり、人目につかず侵入したり逃走経路がとりやすかったりと、密集した宅地と比較して防犯上は不利と言えます。
また、警視庁の「令和元年の犯罪」の資料から、侵入窃盗犯の半数以上が窓からであることが分かります。平屋は、1階に全居室が設計されるため、高さ的に侵入しやすく、人目につきにくい場所に窓が増える可能性が高くなります。
家の中がよく見えるのは防犯上危険という意見を聞きます。家の中を見られて恥ずかしい、暮らしにくいというプライバシー上の問題はありますが防犯上は逆です。悪いことをする人は、人から見えないところで動くものなのです。
平屋の防犯対策
平屋を建てる際の防犯対策のポイントは、泥棒が侵入しやすい位置や形状の窓を、死角になる部分に設計しないということです。「窓に格子を取り付ける」「防犯ガラスにする」「防犯フィルムを使用する」なども効果的です。
また、平屋だけに限った防犯対策ではありませんが、防犯カメラや光や音などは効果的です。カシャカシャと音が鳴る防犯用の砂利などもありますので、どうしても死角になる部分がある場合には利用してみるのも良いでしょう。
プライバシー空間を確保
次の注意するべきポイントはプライバシー空間の確保です。外部からのプライバシーは少し触れましたが、家族間のプライバシーもご説明します。
家族の距離感を考える
大きな平屋は、リビングなどの家族が集まる場所と各居室を離せますが、最近は共有スペースから各居室をつくる間取りが多くあります。家事動線が短くなることや、家族の距離感が近くなるのはメリットですが、プライバシーの面では距離感の近さが窮屈になることも考えられます。
仕事や勉強などに集中したいときに、リビングやダイニングとの境界がドア1枚だけでは、生活音が気になってしまう人もいるかもしれません。また、気軽にドアを開けられてしまうことに違和感を感じる人もいるでしょう。
プライバシーを考慮した設計
平屋は、家の中心部が暗くなりがちです。中心部に中庭などの光を取り入れる空間を設計して部屋を配置すると、共有スペースと居室の間にワンクッションいれることができます。その他にも収納や和室などを挟むことで、プライバシーに配慮した間取りを生み出すことができます。
ただし、間取りに関しては、敷地形状や建物にかけられる予算が鍵を握っています。建築会社の担当の設計士やプランナーにきちんと要望や条件を伝えるようにし、バランスのとれた設計をしてもらうようにしましょう。
まとめ
本記事では、熊本で平屋の注文住宅を建てる際のポイントや平屋に広い土地が必要な理由、防犯やプライバシーの確保などを解説しました。
平屋は、「広い土地が必要になる」「防犯対策をしっかりする」「プライバシーへの配慮」が必要になるものの、耐震性や自由な間取りなどの大きなメリットを享受できます。
熊本工務店では、設計士が直接お客様の理想の暮らしをヒアリングし、お客様が日々幸せを感じながら暮らせる平屋の注文住宅を建築いたします。土地探しから徹底的にサポートしますので、平屋の注文住宅をご検討の方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。