住宅ローンの固定金利と変動金利の違い【賢い選び方のポイントを解説】
住宅を購入する際、約80%の方が住宅ローンを利用されています。そして、住宅ローンの選択は将来の生活に影響を与えるほどで、住宅ローンの「金利」は特に重要な要素です。
本記事では、住宅ローンの固定金利と変動金利の違いや、熊本で検索される肥後銀行・JA・九州ろうきんの住宅ローンを解説してますのでご参考にされてください。
住宅ローンの金利の種類
住宅ローンの金利は以下の2種類のタイプに分類されます。
●固定金利
●変動金利
それぞれ順番に解説します。
固定金利
固定金利は、一定期間の金利が固定(一定)となるものを指します。そして、固定金利は以下の2種類のタイプに分類されます。
全期間固定型
借入から完済まで金利が固定(一定)となるものです。
固定期間選択型
借入から一定期間(3年・5年・10年など)の金利が固定(一定)となるものです。経過後は固定金利や変動金利などを選びなおします。
固定金利は、利率変動の影響を受けないため、将来の支払いを予測しやすいというメリットがあります。しかし、35年間固定金利など長期間に渡り金利が固定されるものは、短期の変動金利と比較して金利が高くなることが多いです。
変動金利
変動金利は、借入期間に金利が変動する仕組みで、半年ごとに市場の変動に応じて利率が変わります。固定金利に比べて金利が低い場合が多く、低金利時は返済額が少なくなる反面、金利が上がれば返済額が多くなる可能性があります。
しかし、近年は固定金利は上下していますが、変動金利はゼロ金利・マイナス金利政策により、低金利のまま変動していないのが現実です。
金利の変動
一般的に、景気が良くなり物価が上昇すれば金利も上昇していくのですが、固定金利と変動金利では金利上昇の要因が異なります。固定金利は2022年末から上昇傾向ですが、変動金利は2023年11月現在も低金利が継続しているのです。
月々の返済額が同じなら、変動金利のほうが多く借り入れできますが、今後は変動金利も上昇が予想されるため慎重な返済計画が必要です。
住宅ローンを取り扱う金融機関
熊本で住宅ローンを取り扱っている金融機関はいろいろあります。全国規模の大手銀行やネット銀行、熊本銀行や肥後銀行などの地方銀行に加えて組合系もあります。
ここでは、熊本県でよく検索されている肥後銀行と、組合系で認知度の高いJAと九州ろうきんの住宅ローンの特徴について解説します。
肥後銀行の住宅ローン
熊本県の地方銀行で住宅ローンをご検討されている方は、熊本銀行か肥後銀行を比較する場合も多いでしょう。ここでは地方銀行として肥後銀行について解説します。
肥後銀行の住宅ローンのメリット
肥後銀行の住宅ローンには、以下のようなメリットが挙げられます。
●審査が容易で必要書類が少ない
●がん保証付き団信が銀行負担
●着手金が早くつなぎ融資が不要
肥後銀行の住宅ローンのデメリット
肥後銀行の住宅ローンには、以下のようなデメリットが挙げられます。
●金利が高めである
以上のことから肥後銀行の住宅ローンは、審査が容易でつなぎ融資を省略できるというメリットがある反面、同じ地方銀行の熊本銀行と比較すると金利が高めというデメリットもあります。
JA(農業協同組合)の住宅ローン
JAは農産物の生産流通だけでなく融資事業もおこなっており、農業従事者でなくても住宅ローンを利用できます。ここでは組合系としてJAについて解説します。
JA(農業協同組合)のメリット
JAの住宅ローンには、以下のようなメリットが挙げられます。
●非営利組織のため対応が丁寧
●団体信用生命保険の掛金が不要
●年収300万円以下でも借りやすい
JA(農業協同組合)のデメリット
JAの住宅ローンには、以下のようなデメリットが挙げられます。
●金利が地域で異なる
●金利が高めである
●審査に時間がかかる
以上のことからJAの住宅ローンは、対応が丁寧で年収が少なくても借り入れしやすいというメリットがある反面、審査に時間がかかることや金利が高めというデメリットもあります。
九州ろうきん(九州労働金庫)の住宅ローン
全国には13のろうきんがあり、基本的に誰でも住宅ローンを利用できます。元々、労働組合や生協会員を対象にしているので会員であれば優遇措置があります。
九州ろうきんの住宅ローンのメリット
九州ろうきんの住宅ローンには、以下のようなメリットが挙げられます。
●個人の事情に配慮した審査
●大手銀行より保証料が安い
●分割融資などにも柔軟に対応
九州ろうきんの住宅ローンのデメリット
九州ろうきんの住宅ローンには、以下のようなデメリットが挙げられます。
●金利が高めである
以上のことから九州ろうきんの住宅ローンは、審査が緩めで会員は様々な優遇が受けられるというメリットがある反面、金利が高めというデメリットもあります。
住宅ローンの賢い選び方のポイント
住宅ローンを選ぶ際は、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。
●金利の比較と返済計画の検討
●地域密着の金融機関の選択
●自身の健康状態を考慮する
それぞれ順番に解説します。
金利の比較と返済計画の検討
各金融機関の金利を比較して返済計画を立てましょう。固定金利か変動金利か、短期か長期かをライフプランに合わせて選ぶことが重要です。また、一般的に住宅ローン利用に必須である団信は保険の役割も果たすため、金利差にプラスして団信の内容を含めて検討してみましょう。
地域密着の金融機関の選択
地方銀行や組合系の住宅ローンは、大手銀行やネット銀行に比べて審査基準が厳しくなく、各金融機関によってメリットが異なります。また、地域密着の金融機関は、利用者に対してのサポートが手厚いため、柔軟な対応を求める場合には、これらの金融機関を検討してみましょう。
自身の健康状態を考慮する
もし自身の健康状態により団信への加入審査に不安のある方はフラット35がお勧めです。フラット35は国の住宅金融支援機構の住宅ローンで、低金利の長期固定金利のため将来の支払いに安定を得ることができます。また、団信への加入が任意となっているため検討してみましょう。
まとめ
本記事では、住宅ローンの固定金利と変動金利の違いや、熊本で検索される肥後銀行・JA・九州ろうきんの住宅ローンを解説しました。
住宅ローンの金利は個人の生活に大きな影響を与えるため、金利の種類や特徴を理解して、自身のライフプランに合わせて最適な選択をすることが重要です。また、金融機関によって条件が異なるので慎重に検討しましょう。
熊本工務店では、家づくりに関するお悩みはもちろん、約80%の方が利用する住宅ローンについてもご相談を承っておりますので、住宅ローンの金利や資金計画・返済計画のことでお悩みの場合は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。