住宅ローンの事前審査・仮審査と本審査【審査基準や必要書類まで解説】
住宅ローンの利用を検討する際、「いくら借りれるのだろうか？」「希望の金額で審査は通るのか？」という不安をお持ちの方は多くいらっしゃいます。
本記事では、住宅ローンの利用に必須の事前審査・仮審査と本審査までの流れや、審査にかかる期間や基準や必要書類を解説してますのでご参考にされてください。
住宅ローンの基本知識
住宅ローンには、銀行・組合・信用金庫などの金融機関が提供する商品や、政府が出資する住宅支援機構が民間金融機関と提携して提供する「フラット35」などの商品があります。多種多様な商品がありますが、購入費用を一時的に借り入れし、返済していく仕組みは共通です。
住宅ローンの金利
住宅ローンで注意が必要なのは、「金利は融資が実行される時点の金利が適用される」という点です。建売住宅や分譲住宅のように完成した家を購入する場合、タイムラグも少なく大きな問題は起こりにくいです。
しかし、注文住宅のように打ち合わせ期間にある程度の時間を要する場合、打ち合わせをしていた時点から金利が変わり、住宅ローンを組む際に想定していた返済予定額が変化する可能性があります。
住宅ローンの審査
住宅ローンを組む際には、借り入れをおこなう金融機関の審査を通過しなければなりません。そして、審査には事前審査・仮審査と本審査があるのですが、事前審査と仮審査は同じ意味となります。
住宅ローンの事前審査と本審査
住宅ローンの審査には、事前審査と本審査があります。事前審査は文字通り「本審査の前におこなわれる審査」です。住宅ローンを組む際は、基本的に事前審査を通過してから本審査をおこなう流れとなります。
住宅ローンの審査にかかる期間
金融機関で異なりますが、事前審査に必要な日数は3～4日ほどで、本審査に必要な日数は1～2週間ほどとなります。本審査に時間がかかるのは、事前審査の内容と照らし合わせながら、より詳細に審査をおこなうためです。
では、なぜ事前審査と本審査のように、2回も審査を受ける必要があるのでしょうか？
事前審査と本審査がある理由
注文住宅の場合、ローンがおりるタイミングは、建物が完成してお引き渡しされるときです。もし、そこで初めて審査を受けて否決されたり、必要な融資額が借りれなかった場合、施主と会社の双方に大きな損害を与えてしまいます。
また、契約後に追加の工事が発生して金額が変わる可能性もあります。そのような観点から、事前審査では「住宅ローンを組む基準を満たしているか」「融資可能な上限額はいくらなのか」を事前に把握しているのです。
住宅ローンの事前審査の審査基準
事前審査の審査基準には、以下のようなものが挙げられます。
●完済時の年齢
●健康状態
●担保評価
●年収
●勤続年数
●連帯保証
●返済負担率
●融資可能額
●雇用形態
住宅ローンの事前審査の必要書類
事前審査の必要書類には、以下のようなものが挙げられます。
●金融機関の事前審査の申込書
●本人確認書類（免許証や健康保険所）
●源泉徴収票（個人事業主は3年分の確定申告書）
●購入予定の物件価格がわかるもの
住宅ローンの審査の流れ
このように、契約前に事前審査をおこなうことで資金計画を立てやすくなり、融資に関するトラブルを避けることができるようになります。また、自身がどの程度の金額の物件を購入できるかを知ることもできます。
そのため、住宅ローンを利用する方の多くが、本格的に家づくりを始めた初期段階で事前審査をおこなっています。
住宅ローンの選び方のポイント
多種多様な金融機関の商品があるため、「どの住宅ローンにするのか」は誰もが迷うところです。建築会社によっては提携の金融機関を勧めることもあります。提携している商品は、審査が通りやすい、事務手続きが簡単、金利が優遇される場合などがあります。
一方、現在では複数の銀行の金利を比較できる情報が溢れているため、金利の低い金融機関を検討しやすくなっています。特にネット銀行は金利が低いですが、その反面、審査が厳しく時間がかかる傾向にあります。
金融機関によって承認される融資可能額の上限が異なっているのは事実です。審査基準のポイントや担当者の判断、金融機関のビジネスの方向性などが関係しています。以下のポイントをトータルで判断された上で、利用する金融機関を決めると良いでしょう。
●金利
●融資限度額
●団体信用生命保険
●事務手続きのしやすさ
また、住宅ローンの返済は長期に渡るため、完済までの返済イメージを持っておくべきです。その際、ファイナンシャルプランナーが選択肢となります。ライフプランをベースに返済シミュレーションをすることは、今後の人生設計に大きな意味を持ちます。
まとめ
本記事では、住宅ローンの利用に必須の事前審査・仮審査と本審査までの流れや、審査にかかる期間や基準や必要書類を解説しました。
住宅ローンを利用する際に心配なのは、「融資を受けられるか」と「返済を継続できるか」でしょう。事前審査をおこなうことで予算の上限額を把握でき、予算に見合わない選択は回避することができます。
熊本工務店では、最も不安の声が多い「資金計画」や「ライフプラン」をしっかりと確認した上で、家づくりのご提案をおこないますので安心して進めることができます。住宅ローンや資金計画について不安があるという方も、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
