注文住宅は木造と鉄骨のどちらがいい?【メリットとデメリットを解説】

注文住宅は木造と鉄骨のどちらがいい?【メリットとデメリットを解説】

注文住宅の工法の種類を大きく分類すると、木造住宅と鉄骨住宅の二つにわかれます。また、建材の無垢材と集成材にもわかれます。「木造住宅と鉄骨住宅はどっちがいい?」「無垢材と集成材は何が違う?」という疑問をお持ちの方も多いでしょう。

本記事では、木造住宅と鉄骨住宅の特徴やメリットとデメリットを比較、さらに、建材の無垢材と集成材の違いを解説します。

 

 

木造住宅の特徴

注文住宅は木造と鉄骨のどちらがいい?【メリットとデメリットを解説】

木造住宅の特徴は以下の通りです。

●日本の気候に適した建材
●木造住宅は火事に弱い?
●木造住宅の二種類の工法

それぞれ順番に解説します。

 

日本の気候に適した建材

「木」と「鉄やコンクリート」はどっちが強いと思いますか?と聞かれたら、「鉄やコンクリート」と答える方のほうが多いでしょう。

しかし、建物に置き換えると不思議なことが起こります。世界最古の木造建築といわれる法隆寺は、1400年もの間、朽ちることなく現存しています。それに対して、鉄筋コンクリート造の建物は現代でも100年もたないのです。そう考えると「木」は優れた建築資材と言えるでしょう。

また、木材は自然環境に合わせて調湿効果を発揮します。調湿効果とは、湿度が高い時には空気中の水分を内部に吸収し、湿度が低い時には内部の水分を空気中に放出することを言います。そう考えると、木材は夏場は蒸し暑く、冬場は乾燥する日本の気候に適した建材と言えます。

 

木造住宅は火事に弱い?

注文住宅は木造と鉄骨のどちらがいい?【メリットとデメリットを解説】

木造住宅の梁や柱は燃えると表面が炭化することや、水分を含んでいるため全焼までに時間がかかります。一方、鉄骨住宅も不燃材ではあるものの、温度が500度1000度、それ以上になると強度が低くなり変形します。そうなると、建物が一気に崩れてしまう危険性があると言われています。

とはいえ、実際に家事になると、木造でも鉄骨でも室内の燃えやすい素材は同じように燃え、壁の下地の石膏ボードなどの燃えにくい素材が燃え拡がる速度を抑えます。そして、それ以上の大きな火災になった場合は木造も鉄骨も構造は倒壊します。そこには大きな差はないと言われています。

 

木造住宅の二種類の工法

一口に木造住宅といっても工法はいくつかあり、それぞれに特徴があります。ですから、木造住宅なら全て同じというわけではありません。

 

●木造軸組工法

注文住宅は木造と鉄骨のどちらがいい?【メリットとデメリットを解説】

木造軸組み工法は、梁と柱で家を支える工法です。昔から採用されており、在来工法とも呼ばれています。「線」で建物を支えていると表現されることもあります。

 

●枠組み壁工法

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枠組み壁工法は、規格建材と合板で壁を作って支える方法です。厚さ2インチ・幅4インチの製材を使う2×4(ツーバイフォー)や、厚さ2インチ・幅6インチの2×6(ツーバイシックス)などの工法があります。「面」で建物を支えていると表現されることもあります。

 

木造住宅と鉄骨住宅のメリットとデメリット

木造住宅と鉄骨住宅それぞれのメリットとデメリットについて解説します。

 

木造住宅のメリットとデメリット

木造住宅のメリットには次のようなものがあります。

●価格を抑えられる
●設計の自由度が高くリフォームしやすい
●断熱性、調湿性能、リラックス効果が高い

 

木造住宅のデメリットには次のようなものがあります。

●品質にばらつきが生じやすい
●シロアリの被害が発生する場合がある

 

鉄骨住宅のメリットとデメリット

鉄骨住宅のメリットには次のようなものがあります。

●比較的広くて大きな空間を作れる
●工場生産のため品質が安定している

 

鉄骨住宅のデメリットには次のようなものがあります。

●施工コストが高い
●熱が伝わりやすく断熱性能の確保が難しい
●生産から廃棄までの環境への負荷が大きい

 

鉄骨住宅の重量鉄骨と軽量鉄骨

注文住宅は木造と鉄骨のどちらがいい?【メリットとデメリットを解説】

鉄骨住宅は、骨組みとなる鉄骨の厚みによって二種類にわけられます。まず、重量鉄骨とは厚さ6mm以上の鋼材を使用したものです。次に、軽量鉄骨とは厚さ6mm未満の鋼材を使用したものです。

ヘーベルハウスなどに代表される大手ハウスメーカーの3階建ての商品などでは、重量鉄骨が使用されています。しかし、その他の鉄骨住宅を量産するメーカーの構造体は軽量鉄骨です。

 

注文住宅は木造と鉄骨のどちらがいい?

注文住宅は木造と鉄骨のどちらがいい?【メリットとデメリットを解説】

木造が鉄骨かという「構造」を選択する場合、間取りの自由度は低いものの、柱のない大空間や大きな窓を実現できる重量鉄骨と、間取りの自由度が高く、快適な暮らしを優先するならば木造と言えるでしょう。

重量鉄骨の建築会社は、堅牢な家づくりをポリシーに商品を開発してきた経緯があります。しかし、軽量鉄骨の建築会社は、量産することに重きを置き、工業化住宅での商品開発をおこなってきたというのが一般的です。

そのため、木造住宅の需要に対しては、木造の商品も用意して販売しています。つまり、木造住宅が良くないと考えて軽量鉄骨の家を提供しているのではなく、商品を大量に提供するために軽量鉄骨を選択したということです。そう考えると軽量鉄骨にしなければいけない理由はないと言えます。

軽量鉄骨に関しては、構造そのものを選ぶのではなく、その商品づくりをしている建築会社を評価するかしないかという考え方になります。強いて言えば、プレハブ工法で建てる軽量鉄骨の家は現場での作業が少ないため、工期を短くできることや人件費が抑えられるという部分は特徴となります。

 

無垢材と集成材

注文住宅は木造と鉄骨のどちらがいい?【メリットとデメリットを解説】

続いては無垢材と集成材について解説します。

 

無垢材とは

注文住宅は木造と鉄骨のどちらがいい?【メリットとデメリットを解説】

構造材や内装材において、無垢材とは天然の木からカットされたそのままの建材のことを指します。無垢材は、どうしても反りや割れが発生するため、木材の安定供給と寸法安定性を確保するために、集成材で施工する会社が増えています。素人目ではどちらも同じ木に見えますが、無垢材には接着剤による張り合わせがありません。

 

集成材とは

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集成材とは、スライスした板を接着剤で張り合わせたものです。構造材の場合、気になるのが強度です。集成材は加工品であるため、初期強度が一番強く次第に劣化していきます。接着剤の劣化が気になりますが、少なくとも50年間は大丈夫という調査論文も報告されています。

床材やフローリングなどには、突板(つきいた)や挽き板(ひきいた)と呼ばれるものがあります。一見すると無垢材に見えますが、接着して作られた合板の上に木目が出るように薄くスライスしたものを張り付けたものです。

※ https://www.jstage.jst.go.jp/article/jwpa/36/6/36_6_254/_pdf/-char/ja

 

無垢材のメリットとデメリット

無垢材を使うメリットは、接着剤などの人工物を使っていないため耐久性が高いと考えられることです。また、揮発性化学物質などに敏感な方の場合、無垢材であれば比較的ストレスの少ない環境になることが挙げられます。フローリングであれば、足ざわりの良さなどの質感や経年美化なども生活に豊かさを与えてくれるでしょう。

無垢材を使うことによる構造材・内装材に共通するデメリットは、寸法安定性が低いことです。寸法安定性が低いと、収縮や反り・割れが発生する可能性があります。下地の柱などで反りが発生すると、壁紙が浮いてきたり、隙間が出来たりします。

対策としては、しっかり乾燥した木材を使うことや、木の上下・表裏など素材のクセを把握し、なるべく木の変形=「あばれ」が起こらないように施工することが重要になります。

 

集成材のメリットとデメリット

集成材を構造に使った場合のメリットは、高級感のある木材でも、表面のみに薄く使うためコストを抑えられることや、強度の計算がしやすいため広めの空間づくりが可能になること、木の「あばれ」による悩みが少ないことが挙げられます。

その反面、デメリットとまでは言えないものの、接着剤に含まれる化学物質によるシックハウス症候群などの心配は残ります。しかし、建材は建築基準法により安全基準が設けられているため、以前と比べれば安全性は向上しています。

 

まとめ

注文住宅は木造と鉄骨のどちらがいい?【メリットとデメリットを解説】

本記事では、木造住宅と鉄骨住宅の特徴やメリットとデメリットを比較、さらに、建材の無垢材と集成材の違いを解説しました。

注文住宅を検討する場合、設計の自由度を活かすことやコストを考慮すれば、木造軸組み工法をメインに考えるということで問題ありません。そして、建築会社を選ぶ際には、性能・デザイン・設計の自由度・施工力・価格を比較しましょう。

鉄骨造のプレハブ住宅メーカーを候補に入れる場合、軽量鉄骨や木質パネル工法など工場生産体制の仕様となっているため、性能や耐久性などについて注意して説明を聞くことが大切です。話を聞いた上で納得感があれば、そのメーカーで話を進めて良いでしょう。

住宅に省エネ性能や設計の自由度などを求めるのであれば、高性能住宅を建築できる施工力の水準がある建築会社に依頼するのがお勧めです。熊本工務店は、木にこだわった家づくりをおこなっており、創業より培ってきた高い施工力がございますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。