注文住宅の和風の家で外せないポイント【和風の実績が多い熊本工務店】
熊本工務店は様々なデザインの高性能住宅をご提供しています。しかし、60年を超える会社の長い歴史の中では、主に純和風の家づくりをおこなってきました。現在、純和風の家を建てたいというお客様は少なくなりましたが、和の要素と居心地の良さにシンプルでオシャレな現代的デザインを組み合わせた家は人気です。
本記事では、注文住宅の中で人気の和風や現代のデザインを加えた和モダン。和風の実績が多い熊本工務店がポイントを解説します。
和風の家を建てるポイント
日本の長い建築文化の中には和風建築の様式も様々あります。そのため、細かなデザインや意匠の決まりも数多くありますが、一言で「和」とは何かを伝えることは難しく、そこを突き詰める必要もなければ決められたルールもありません。
その中でも、和を感じられる家の要素をあえてひとつに絞るならば、「畳がしっくりくる空間かどうか」ということでしょう。言葉を変えるならば、床面に座る生活スタイルがしっくりくる空間かどうかということです。
若い方の中には、畳のある生活を経験したことがない方々もいらっしゃると思います。しかし、畳は長い間、日本の家を形作ってきた重要なアイテムです。
日本人として、長い時間を日本で暮らしてきた方であれば、不自然な畳の使われ方をした住宅を見れば「え?ここに畳っておかしくない?」という感覚を、知らず知らずのうちに持っていることも少なくないのです。その感覚こそが和風のコーディネートにつながってきます。
何故なら、家とは日常生活の中で最も心地よく暮らすための場所であり、時代と共に変化はあるものの、様々な建築素材の組み合わせとバランスによって心地良さと美しさが求められてきました。その素材感やサイズ感を構成するアイテムとして、畳は長い間、重要な役割をしてきたからです。
住宅業界では、現在でも〇寸、〇尺、〇間、〇坪といったように、今では公式には使われていない伝統的な日本の尺寸の長さが使われています。畳は基本的に3尺×9尺の長方形。素材感と部屋や空間の比率が畳を置いたときにしっくりくるか、「和」のテイストかどうかの基本はここにあります。
純和風の注文住宅
純和風の家を建てたい場合、絶対に外せないポイントがあります。それは、自身がイメージする「純和風の家」を建てたことがある工務店に頼むことです。それも、実際にその家を手掛けた大工が在籍している工務店です。
大工といえどどんな家でも建てられるわけではありません。現在の住宅は、大工の技術で仕上がりに差がでないように、簡単に組み立てられるように設計されています。しかし、純和風の家は試行錯誤の結果生まれた、手のかかる細かな仕上げ方がたくさんあります。その工事の方法の理解や経験がなければ、純和風の家を建てることはできないのです。
また、純和風の家は木目などの木が持つ美しさを表現します。今は家に使われる木の種類にこだわる人はほとんどいませんし、求められても材料を調達することが難しくコストがかかります。しかし、純和風の家では、構造に使われる木、内装材に使われる木、それぞれの特徴を活かし、適材適所を実現できる工務店のみが純和風の家を建てることができるのです。
和モダンの注文住宅
和モダン(和風モダン)というスタイルは、注文住宅の中でも人気のあるデザインです。では、何が和モダンかと言われればこれもルールはありません。「和モダン」で検索しても色々な家の写真が出てくるはずです。あえて言うならば「純和風にとらわれない和を感じさせる家」といえるでしょう。そのポイントが、初めにご説明した「畳がしっくりくる家」です。
最近では、木の温かみはあるものの木目など樹種の個性は主張させず、スッキリとシャープな空間構成に仕上げることが好まれています。
また、畳がしっくりくるということは、畳に寝転んだりくつろいだりという生活シーンがなじむということです。それではその「なじむ」感覚はどこから生まれるのでしょうか?それは、人や外とのコミュニケーションの取りやすさであり、その大きな要素は「視線」なのです。
人が安心してコミュニケーションをとるには視線が同じであることが重要です。ダイニングが椅子テーブルの場合は、畳スペースはなるべくダイニングから距離を取って、視線の確度を緩くするほうががいいでしょう。もし、部屋があまり広くないようなら、畳の部分の床を上げる「小上がり」にして、くつろぐ際の視線のラインを揃えることをお勧めします。
また、外とのコミュニケーションを考えれば窓も重要になります。和風空間では、畳に座った状態で外の景色が見えるようになっています。出入りができる窓は別として、明かり取りの窓の位置にもこだわることで、個性的な和モダンの空間ができるでしょう。
和風の注文住宅の外観
純和風の家の場合、伝統的な日本家屋の要素を取り入れた方が良いかと思いますが、時代の移り変わりとともに工法や断熱に関して家の作り方は変化しています。そのため、現代の和風の家を、古くからの純和風の家と全く同じように建てることは難しいと言えます。
和モダンな家の外観の考え方の基本は、明らかに和と異なるスタイルでなければ大丈夫でしょう。例えば完全に南欧風の外観なのに、家の中は和のテイストだったりすると、住む上では問題はないですが、違和感が出てしまいます。そもそも間取りと外観はつながっていますから、いずれも中途半端な雰囲気になってしまうでしょう。
外観を和風にするポイントは、屋根を伸ばして軒を出すことです。なぜ日本の家は軒が出ているのか?それは夏の日差しをよけるためです。四季がある日本では、冬は寒いため日を入れたいですが、夏は暑いので日が入るのを避けたいです。
そこで、冬と夏の太陽の高さを考慮した結果、軒が出ているのです。そのバランスを考えると、建物自体は縦よりも横に長い方が全体としての落ち着きが出て、和風テイストを強めることができます。
まとめ
本記事では、注文住宅の中で人気の和風や現代のデザインを加えた和モダン。和風の実績が多い熊本工務店がポイントを解説しました。
土間・襖・障子など日本家屋には様々な特徴がありますが、どれも日本特有の気候の中で居心地よく暮らすための機能性から生まれたものです。それぞれの意味を理解しながら間取りの設計やインテリアコーディネートをおこなうことで、理想の和風の家に近づくでしょう。
熊本工務店は、長年の歴史の中で様々な住宅を建築してきましたが、和風の施工実績が非常に豊富なため、純和風だけでなく和風テイストの家づくりも得意としています。昔ながらの純和風の家を建てたい方、現代的な和風テイストの家を建てたい方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。