熊本県で家を建てるのに必要な期間とは【土地あり・土地なし別に解説】
注文住宅のご検討を始めたばかりの方にとって、実際に暮らし始めるまでのスケジュールは気になるところです。また、「土地がある」「土地がない」によってもスケジュールは異なります。
本記事では、熊本県で家を建てたいと思い立ってから暮らすまでの期間や、土地あり・土地なしで変化する期間について解説します。
目次
思い立ってから契約するまでの期間
2018年にリクルートが実施した男女400名対象の調査によると、71.3%の人が家づくりを考え始めてから3カ月以内に活動をスタートさせています。主な活動として、住宅展示場を訪れることや、インターネットで住宅会社や土地探しのための情報を収集するなどをおこなっているようです。
また、思い立ってから契約まで至った期間は、21.5%が3カ月以内、49.0%が半年以内となります。合計すると75.0%が1年以内に「具体的に家を建てる準備が整う」と言えるでしょう。
この調査より、家を建てたいと考え始めてから建築会社と契約するまでの期間は、少し余裕をもって1年と考えられるでしょう。しかし、この調査では住宅建築用の土地がある「土地あり」、住宅建築用の土地探しから始めなくてはならない「土地なし」の両方が含まれています。
契約まで1年を超える方が25%いるという状況には、土地なしの方の土地探しに時間がかかるということも少なからず関わっているでしょう。
契約してからお引き渡しまでの期間
契約後の「建物工事期間」について見ていきましょう。一般的に工事請負契約から着工までの打ち合わせで3~4カ月、着工からお引き渡しまでで4カ月から半年かかることが多いでしょう。それらを合わせると、契約からお引き渡しまで7カ月から1年程度かかるということになります。
契約までの期間と一般的なお引き渡しまでの期間を併せて考えると、引っ越しをしたい時期から最低1年、ゆとりをもって2年前には情報収集などの行動を始めることが無難でしょう。
家を建てる期間が長くなる事例【土地なしの場合】
熊本工務店へお越しになるお客様でも、6割から7割の方は土地から探して家を建てる、いわゆる「土地なし」の方です。一括りに土地なしと言っても、予算や場所によって建築地決定までの期間は人それぞれです。では、どういう場合に土地探しに時間がかかるのでしょうか?
土地探しの範囲を広げられない
「希望するエリアに土地が出ない限り家は建てない」という方は良いですが、「予算が合わず土地探しに時間がかかって困っている」という方も少なくありません。そういう方は、家を建てたいエリアを絞り込みすぎている場合があります。
次の項目にもありますが、優先順位を決めた上でエリアを少し広めに見てみると、意外と理想に近い土地が見つかる場合もあります。
土地の条件の優先順位が定まらない
希望を持って土地探しをされている方には嫌な言い方かもしれませんが、「全ての条件に合った土地はまずない」と考えた方が良いでしょう。そのため、希望の条件に優先順位がないと、その場所で決定するかどうかの判断ができません。
後から考えたら良い土地だったにもかかわらず他の人に買われてしまい、土地の決定に時間がかかってしまうようなことも起こります。
知識が乏しいまま土地を決めようとする
土地探しは一生に一度という方も多く、勝手がわからない方がほとんどです。また、土地情報が掲載されているサイトもありますが、その土地が住宅建築に適しているかどうかや、家づくりをおこなう際に必要な価格が不明瞭な場合があります。
そのため、知識が乏しいままご自身で土地探しを進めてもなかなか決めることができず、時間がかかってしまう原因となる場合があります。
2021年のリクルート調査によると、実際に一戸建てを建築した人のうち「建築会社に相談した」と回答した人は58%で、半数以上の方が土地探しから建築会社に相談していることがわかります。
建築会社に土地探しを相談するのがお勧め
①建築総予算から物件が絞り込める
建築会社と土地探しをするメリットとして、建物価格や付帯工事や諸費用などの総予算から、土地に充てられる予算を算出できることが挙げられます。
また、土地に関する必要な工事もアドバイスしてもらえるため、購入した後の思わぬ出費や工事の段階で問題が発生することを未然に防ぐことができます。
②最新情報が入手しやすい
インターネットで探せる仲介物件は、「仲介手数料という経費をかけても売りたい土地」です。良質な土地情報や未公開物件は掲載されず、一般の方の目に留まることなく売買されています。
良質な土地情報は信用ができ、すぐに買ってくれる取引業者へ優先的に紹介されます。また、その土地が複数区画の宅地の場合などには、個人ではなく法人へ優先的に情報が流れているのです。
家を建てる期間が長くなる事例【土地ありの場合】
購入する土地が整備された状態であればすぐに着工できますが、土地ありの場合でも家を建ててお引き渡しまでに期間がかかる場合があります。
法的に建てれる手続きに時間がかかる
「土地」であれば、何でもすぐに建築できるわけではありません。以下のような場合には、様々な申請や調査などが必要になる場合があり、期間としては数カ月かかる場合もあります。
●土地が農地である
●法律上、建てらない
●境界が不明確である
●抵当権がついている
●文化財が埋まっている
敷地準備工事に費用と時間がかかる
すぐに工事が可能な宅地を、業界では「完成宅地」と呼んでいます。不動産会社や住宅会社が新規に開発して分譲しているような宅地は、完成宅地の場合が多いです。
しかし、これまで宅地ではなかった場所や古い宅地などは、上下水道のインフラ設備や危険防止のための壁の工事のやり替えなど、費用と時間がかかる場合があります。
スムーズな家づくりを進めるために必要なこと
このように家を建てる期間は、思い立って動き始めてから早くて1年、一般的には2年ほどの時間が必要です。これは土地ありの場合でも土地なしの場合でも大きく変わらないでしょう。土地なしの場合、土地を探すという時間に差が出ますので、できればスムーズに進めたいものです。
スムーズに家づくりを進めるための手順
①イメージに合う建築会社を探す
まずは、ご家族で理想の暮らしについて話し合い、書き出してみましょう。現段階でわかることだけで構いません。理想をまとめることができたら、インターネットなどで調べて気になる建築会社に相談してみましょう。
実際に話を聞いてみることで、たくさんの家づくりに関する知識を得ることができるでしょう。その知識を基にして、さらに他の建築会社を探し、より自分たちに合った家づくりができる建築会社を選択していきましょう。
②建築会社と話を進める
「土地あり」「土地なし」いずれの場合も、①で候補に挙げた建築会社と話を進めることをお勧めします。なぜなら、建築会社はお引き渡しするまでが仕事であり、お客様の総予算を考慮して家づくりをしてくれるからです。
家を建てることは多くの方が初めての経験です。次から次にお金がかかる話がでてくるでしょう。だからこそ、どのような費用がどのタイミングで、いくらくらいかかるのかを教えてくれるプロのパートナーが必須なのです。
まとめ
本記事では、熊本県で家を建てたいと思い立ってから暮らすまでの期間や、土地あり・土地なしで変化する期間について解説しました。
家を建てる期間は、わかりにくい部分も多いかも知れないですが、着工してから完成までの期間は、建築会社ごとに大きな差はありません。
しかし、土地探しや着工までの思わぬトラブルで、お引き渡しまでの期間が大きく変わってしまうことがあります。トラブルを避けるためには、事前に問題を把握して準備しておくことが重要です。
また、もし早く引っ越しをしなければいけない事情がある場合は建築会社に相談してみましょう。小回りの利く工務店ならば、最大限の努力でスケジュールを合わせてくれるでしょう。熊本工務店でも、最大限の努力をおこないますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。