熊本県で家を建てる場合の土地の考え方【土地あり・土地なし別に解説】

熊本県で家を建てる場合の土地の考え方【土地あり・土地なし別に解説】家を建てることを決めた時、すでに建築予定地を持っている「土地あり」と、これから土地を購入する「土地なし」では、必要になる予算や家づくりの進め方が大きく異なります。

本記事では、熊本県で家を建てる場合の土地の広さごとの考え方、土地あり・土地なしのメリットとデメリットについて解説します。

 

 

土地ありで家を建てる

熊本県で家を建てる場合の土地の考え方【土地あり・土地なし別に解説】土地ありとは、「家を建て替える」「相続した土地に家を建てる」「事前に土地のみ購入している」など、すでに家を建てるための土地を確保している状態のことです。この場合のメリットとデメリットには次のようなものがあります。

 

土地ありのメリット

●建物だけに予算を回せる
●建築スケジュールを立てやすい
●会社を公平に選ぶことができる

 

土地ありのデメリット

●生活環境を選ぶことができない
●宅地転用の工事は避けられない
●近隣となじめない可能性がある

 

土地なしで家を建てる

熊本県で家を建てる場合の土地の考え方【土地あり・土地なし別に解説】土地なしとは、家を建てるための土地をまだ確保できていない状態のことです。つまり、家づくりを土地探しから始める必要があるということです。この場合のメリットとデメリットには次のようなものがあります。

 

土地なしのメリット

●建物に合う土地を検討できる
●生活環境を選ぶことができる
●分譲住宅の場合は同年代が多い

 

土地なしのデメリット

●建物だけに予算を回せない
●土地決定までに時間を要する
●想定外の場所で暮らす場合がある

 

建蔽率と容積率

熊本県で家を建てる場合の土地の考え方【土地あり・土地なし別に解説】

続いて、所有している土地またはこれから購入しようとしている土地に関して、土地の広さ別の注意点を解説します。

 

用途地域

まず初めに知っていただきたいことは、土地にはエリアごとに「建てられる建物の種類や大きさが決められている」ということです。これを専門用語で「用途地域」と言います。

熊本県で家を建てる場合の土地の考え方【土地あり・土地なし別に解説】イラストを見ていただくと、それぞれの用途地域の街並みのイメージが想像できると思います。全部で13の用途地域がありますが、主に住宅が建てられるエリアのイメージ図は次のようなものです。

 

建蔽率と容積率

それぞれのエリアには「土地の広さに対して建てられる建物の建築面積(1階の面積)」と「延床面積」が決まっています。それが建蔽率(けんぺいりつ)と容積率(ようせきりつ)といわれるものです。

熊本県で家を建てる場合の土地の考え方【土地あり・土地なし別に解説】

 

20坪の土地に家を建てる

熊本県で家を建てる場合の土地の考え方【土地あり・土地なし別に解説】

20坪の土地で建蔽率60%・容積率200%と仮定します。この土地に建てられる建物の延床面積は40坪ですが、建蔽率60%であるためワンフロアの建築面積が12坪までに制限されます。そのため、2階建てで最大24坪、3階建てで最大36坪となります。

熊本県で家を建てる場合の土地の考え方【土地あり・土地なし別に解説】

熊本の閑静な住宅街でコンパクトな20坪の敷地に注文住宅を建てるケースは少ないかもしれませんが、設計のポイントは次のようになります。

●駐車場をどうするか
●2階建てか、3階建てか
●採光や風通しの計画
●発想の転換の空間活用

各フロアがコンパクトなため、LDK・水回り・寝室をどのように配置するかが重要になります。約20坪の宅地に3階建てを建てる場合の間取りの例を掲載しますので参考にしてみてください。

熊本県で家を建てる場合の土地の考え方【土地あり・土地なし別に解説】

 

30坪の土地に家を建てる

熊本県で家を建てる場合の土地の考え方【土地あり・土地なし別に解説】

30坪の土地で建蔽率60%・容積率200%と仮定します。この土地に建てられる建物の延床面積は60坪ですが、建蔽率60%であるためワンフロアの建築面積が18坪までに制限されます。そのため、2階建てで最大36坪、3階建てで最大48坪となります。

2階建てでも一般的な4LDKの間取りに少し余裕が出るほど十分と言えます。ただし、30坪の場合も駐車場の配置により建物の設計も大きく変化するでしょう。設計のポイントは次のようになります。

●駐車場をどうするか
●採光や風通しの計画

 

40坪の土地に家を建てる

熊本県で家を建てる場合の土地の考え方【土地あり・土地なし別に解説】

40坪の土地で建蔽率50%・容積率80%と仮定します。この土地に建てられる建物の延床面積は32坪となります。閑静な住宅街で40坪以上の宅地であれば取引される物件は増えるでしょう。建物の配置の一例として次のようなものが考えられます。

熊本県で家を建てる場合の土地の考え方【土地あり・土地なし別に解説】

ワンフロアが約15坪の総2階の家で延床面積が30坪程度の計画となります。25坪~30坪の家では、3LDK・4LDKの一般的な部屋割りをすると、ほとんど余裕がなくなってしまいます。したがって設計のポイントは次のようになります。

●駐車場をどうするか
●採光や風通しの計画
●なるべく空間はまとめる
●収納は分散型にする

 

50坪の土地に家を建てる

熊本県で家を建てる場合の土地の考え方【土地あり・土地なし別に解説】

容積率80%で50坪の土地に建てられる建物の大きさは40坪です。50坪以上の広さの土地はよく取引されています。駐車場の配置も計画しやすく、建物の間取りも制限が少なくなると考えていいでしょう。戸建ての魅力である庭もつくることが可能な広さです。

 

60坪の土地に家を建てる

熊本県で家を建てる場合の土地の考え方【土地あり・土地なし別に解説】

容積率80%で60坪の土地に建てられる建物の大きさは48坪です。建物が45坪を超えると二世帯など親世帯との同居にも無理のない広さを確保できるようになります。また、隣の家との空間にゆとりが生まれ、BBQができるほどの庭も作ることが可能となります。

 

狭い土地に家を建てる場合の間取りの注意点

熊本県で家を建てる場合の土地の考え方【土地あり・土地なし別に解説】

狭い土地は、様々な法的制限をクリアする知識と実績に基づいた高い設計スキルが必要です。可能ならば依頼したい建築会社を先に決めて、狭い土地でどのような設計になるかの助言を受けながら土地を決めると失敗しないでしょう。

 

広い土地に家を建てる場合の間取りの注意点

熊本県で家を建てる場合の土地の考え方【土地あり・土地なし別に解説】

広い土地は、建築計画の制限が少なくなる反面、外構工事や敷地工事などに費用がかかる心配があります。家を建てる以外にどのような工事が発生し、いくらかかるのかを建築を担当する営業マンと一緒に考えることをお勧めします。

 

まとめ

熊本県で家を建てる場合の土地の考え方【土地あり・土地なし別に解説】

本記事では、熊本県で家を建てる場合の土地の広さごとの考え方、土地あり・土地なしのメリットとデメリットについて解説しました。

熊本工務店では、土地探しから皆様の家づくりをサポートできるのはもちろん、どのような形状・広さの土地でも自由設計の強みを活かし、オンリーワンのマイホームを形にするお手伝いをしていますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。