工務店やハウスメーカーの選び方のコツ【接客や建物から見極める方法】

工務店やハウスメーカーの選び方のコツ【接客や建物から見極める方法】

注文住宅のご検討を始めたのは良いものの、どんな建築会社に話しを聞いたらいいかわからない、後悔しないように建築会社を選びたいと思っている方は非常に多いです。

本記事では、注文住宅の建築をどんな会社に依頼したら良いかわからない方へ、ハウスメーカーや工務店の選び方などを解説します。

 

 

「接客」での見極めポイント

工務店やハウスメーカーの選び方のコツ【接客や建物から見極める方法】

注文住宅の建築の依頼先を選ぶポイントは多岐に渡ります。まず、接客部分での建築会社の見極めポイントは以下の通りです。

●オーナー様に話を聞けるか
●他社比較を避けていないか
●契約を急かされないか

それぞれ順番に解説します。

 

オーナー様に話を聞けるか

家づくりの相談をするために建築会社を訪れた際、「オーナー様に直接お話を聞けますか?」と質問してみてください。これだけで、ある程度はきちんとしている建築会社かどうか判断できます。

建築業界は、クレーム業界と呼ばれるほどクレームが多いのです。(クレームと表現するのは大変失礼ですが、そのままの表現で記載しております。)そのため、「お引き渡し後はなるべくオーナー様に関わりたくない」と考えている建築会社はたくさんあります。

反対に、良い建築会社であればオーナー様に直接お話を聞くことができるでしょう。そういう建築会社はクレームがあっても誠実に対応し、定期的にアフターメンテナンスをおこなっていることが伺えるので、きちんとお客様との信頼関係を構築できているのです。

家は建てたら終わりではありません。何十年も暮らす家だからこそ、建ててから本当のお付き合いの始まりです。オーナー様に話を聞けるかというのは、建築会社の姿勢そのものを見極める指標にできます。

 

他社比較を避けていないか

現代は情報化社会です。家づくりを検討している方は様々な方法で情報を収集して建築会社を比較検討できます。そのような環境で他社を検討させない案内の仕方は非常識と言えます。

良い家を建ててもらいたいと考えている建築会社は、自分たちの家づくりがお客様に合ったものであるか、確かめながら家づくりを進めて欲しいと考えます。また、自社に納得していただくためにも、他社と比較してもらいたいと思っています。

注文住宅は、施主の要望を細かく聞き取ることが大切であり、家づくりの進め方にもお客様の要望はあるはずです。他社との比較を避けるような建築会社は、家づくり自体も会社都合で進めるようなところも多いため、慎重に検討されると良いでしょう。

 

契約を急がせてこないか

値引きや期間限定キャンペーンなどはお得な情報かもしれません。ただし、それを条件に契約を急がせるようなことを言われたら要注意です。なぜなら、そのようなハウスメーカーや工務店はお客様が第一ではなく、売上や利益を第一に考えている会社であること多いからです。そのため、建築会社側の都合で契約を急がされた時は、あまり信用しない方が良いでしょう。

ただし、土地に関しては決断を先延ばしにすると他の検討者に取られてしまう場合も多く、急いで決めなければならない場合もありますのでご注意ください。

 

「建物」での見極めポイント

工務店やハウスメーカーの選び方のコツ【接客や建物から見極める方法】

続いて建物、特に建築中の様子に関する建築の依頼先を選ぶポイントです。建物部分での建築会社の見極めポイントは以下の通りです。

●建築現場を案内してくれるか
●整理・整頓・清掃が徹底されているか

それぞれ順番に解説します。

 

建築現場を案内してくれるか

完成した家を見て施工に問題ないかどうかを判断するのはプロでも困難です。なぜなら、完成した家の下地(中身)は表から見るだけではわからないからです。

建売住宅を購入する場合、工事中の現場を見ることはできませんが、注文住宅をお考えの場合、建築会社を決定する前に建築現場を見せてもらうようにしましょう。家は現場で職人によって建てられるため、施工能力や管理能力によって完成度が全く異なるのです。壁の中身の構造や施工への姿勢は建築会社によって大きく違います。

家づくりが初めてのお客様にはわかりにくいこともあるかと思いますが、営業・工事・職人などの言葉を聞けば、どれだけ丁寧な施工を心掛けているのかわかります。デザインや設備仕様を自分で選び満足いくものになっていても、作り手がいい加減だと多くの金銭的・精神的なデメリットが発生しますので、建築現場の案内を比較の材料にすると良いでしょう。

 

整理・整頓・清掃が徹底されているか

建築に携わったことがない方には、材料や職人の腕の良し悪しを見極めるのは難しいかもしれません。ですが、建築現場の掃除が行き届いているかどうかはわかると思います。なぜ、整理整頓や掃除を見るかというと、その建築会社がどれだけ現場を大切にしているか(目が行き届いているか)の判断基準になるためです。

 

ハウスメーカーと工務店の特徴

工務店やハウスメーカーの選び方のコツ【接客や建物から見極める方法】

ハウスメーカーと工務店のどちらに注文住宅を依頼すれば良いのか、どう選べば良いのかわからないという方も多くいらっしゃいます。そこで、多くの方がイメージするハウスメーカーと工務店の違いをまとめました。

 

ハウスメーカーの特徴

●全国展開で経営している
●モデルハウスがオシャレ
●広告宣伝費に多額を費やす
●大量仕入れでコストカット
●単独で開発団地を作れる
●資料やツールが色々ある
●マニュアル化されている
●口コミなどがたくさんある
●設計や設備の選択肢が狭い
●中間マージンが多く含まれる
●下請会社に現場を任せっきり

 

一般的な工務店の特徴

●地域密着で経営している
●施工エリアが限られている
●広告宣伝費がかかってない
●建築費用が安い傾向にある
●お客様の立場で仕事をする
●小規模で倒産リスクがある
●企業情報や知名度が少ない
●設計や設備の選択肢が広い
●現場のチームワークが良い

●監督が現場を把握している
●大手の下請工事をしている

 

ハウスメーカーと工務店の比較

上記のようなハウスメーカーと工務店の特徴を踏まえつつ、ハウスメーカーと工務店の違いを表にまとめました。

チェック項目ハウスメーカー工務店
値ごろ感×
ブランド力×
知名度×
自由設計度×
財務状況の透明性×
建築費以外の経費上乗せ多い少ない
規格性×
企画力×
オリジナル性×
アフターサービス×
営業マンの交渉力×
値引き率×

※上記はあくまでも目安でハウスメーカーや工務店毎に様々な特徴があります。

※工務店については良し悪しの差が大きいことが挙げられますので、ここでは「良い工務店」との比較にしてあります。

これらに加えてデザイン・価格・性能・安心・人柄なども考慮して、自身に一番合うと思われる建築会社を選択することになります。注文住宅は、「人」同士が打ち合わせしながら計画を立て、「人」が現場で建てていきます。だからこそ担当者と直接話をしたり、建築現場を確認したりするのはとても大切なのです。

 

まとめ

工務店やハウスメーカーの選び方のコツ【接客や建物から見極める方法】

本記事では、注文住宅の建築をどんな会社に依頼したら良いかわからない方へ、ハウスメーカーや工務店の選び方などを解説しました。

建築に携わる方でなければ家自体の良し悪しを見極めるのは困難ですが、建築会社の姿勢はオーナー様との関係性や現場を見ることでわかる部分もあります。建築会社の選び方で悩んでいる方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。